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借金2000万、残金80万円。自己破産寸前…4年越しのスウェットパンツ

借金2000万、残金80万円。自己破産寸前…4年越しのスウェットパンツ

「パパ、ハンバーグたべいこ」

小さな息子が、近所のファミレスを指差した。

「ごめんね、また今度ね」

きょとんとする息子の顔をまともに見られない。
その時の僕には、その数千円が払えなかった。

情けない。悔しい。こんな40代になるはずじゃなかった。
父親としてはもちろん、人として失格だと思った。

コロナ禍にかき集めた借金2000万円。
それが今や残金80万円。
本当は自己破産寸前。

誰にも相談できない。
家族にも言えない…

それが、数年前の僕の惨状だった。

 


 

崖っぷちは、その時が初めてじゃない。

15年前。
サラリーマン時代。
僕は全く売れない営業マンだった。

5年間の売上成績、なんとたったの45,000円。
しかもそれは、あまりに成績が悪すぎて、自腹でクライアントのミネラルウォーターを買った金額。
だから営業マンとしては、実質0円。

11歳上の兄が経営する会社。

弟だからクビにはなってないだけで、実際は完全にお払い箱。

うっすら聞こえてくる社員たちの陰口をバネにして、
朝一番に出社、終電までは当たり前。
土日なんて関係なし。
すべての時間を仕事に向けて、なんとか必死に挽回を狙っていた。

少しでも兄の役に立ちたい。その想いだけだった。

そんな時。
震災が起こった。

 


 

2011年3月11日。

交通機関は完全に麻痺し、渋谷のオフィスから巣鴨の自宅まで4時間かけて歩いて帰った。

その道すがら、高校時代の実体験が頭をぐるぐる駆け巡った。

卒業間近に経験した阪神・淡路大震災。
当時、かろうじて自分も家族も無事だったけど、自宅は全壊。

通っていた高校の体育館は、遺体の安置所になった。

避難先で見たNHKのニュース。
震災で亡くなった人のリストが下から上にスクロールする中、
前日に校舎前で「バイバイ」と挨拶を交わした友人の名前を見つけた。

 


 

生きたかったはずの人たち。

生きるべきだった人たち。

一夜にしていなくなった。

あの時、誓った。

「人はいつ死ぬか分からない。

だから、

自分の好きなことを仕事して、たくさんの人を喜ばせたい」

と。

 


 

でもサラリーマンの今の自分は?

誰の役にも立っていない。

誰からも「ありがとう」なんて言われない。

自分の存在する意味なんてないじゃないか。

自分が真っ先に死ぬべきじゃなかったのか。。。


この日を境に夜、眠れなくなった。

朝、出勤しようとすると、電車のホームで足がカチカチに固まって、電車に乗れなくなった。

食事も喉を通らない。なぜだか涙が出てくる。

妻の勧めで病院に行くと、

「うつ病」

と診断された。

半年間のドクターストップだった。

 


 

とりあえず半年は傷病手当で食いつなぐ。

でももう会社に残るわけにはいかない。

今は療養せねば…と腹を括った。


そんな時、かつてお世話になっていた経営者のおじさんに言われた。

「ふんどしに変えたらぐっすり寝れるよ!」

え? あのお祭りのやつ?

絶対嫌だ!

カッコ悪い!

 

でもその人は言った。

「ふんどしっていろんな種類があるんだよ。

ボクサーパンツと違って、ゴムで締め付けないから、血が巡る。

だからぐっすり眠れる。

しかも、、(小声)夜も元気ビンビン…」

頼んでもないのに、ジーパンを下ろして、自慢のふんどしを見せてくる相手に、思わず吹き出してしまった。

なんでこんなに楽しそうなんだよ。

ぐっすり寝れるの??本当かよ!

だけどふんどし見せただけで、こんなにウケるなら、安いもんや。

じゃあ騙されたと思って試してみようかな。

藁をもすがる思いだった。

 


 

ふんどしにした夜、久しぶりに朝までぐっすり眠れた。

涙が出るほど嬉しかった。

どうして今までこんなにいいものを誰も教えてくれなかったんだ!

腹が立つくらい、気持ちがよかった。

締め付けがない。

ムレない。

身体がゆるむ。

身体がゆるむと、心もゆるんだ。

自分はずっと、何かに締め付けられて、生きてきたのかもしれない。

 


 

「ふんどしを広めよう!」

自分と同じように、眠れないほどの不安を抱える人を、元気にしよう!

こんなに素晴らしいリラックスウェアを、まだほとんどの人が知らないのはもったいない!

誰からも頼まれていないのに、不思議と勝手な使命感が芽生えた。

 


 

うつ発症から半年後。

2011年の年末。

僕はふんどしブランドを立ち上げた。

同時に、日本ふんどし協会というヘンテコな協会も立ち上げた。

2月14日を「ふんどしの日」と制定したり、

芸能人に「ベストフンドシストアワード」を授与したり。

これが面白がられて、メディアからの取材依頼がたくさんきた。

「笑っていいとも!」や「あさイチ」などのテレビにも出演した。

メディアに出れば商品(ふんどし)は、瞬間的に全国から注文が入った。


小説なら、ここで再起して成功!という流れなのだろうけど、

そう甘くなかった。続かなかった。。。

独立から10年間。

「ふんどしの人」という面白枠と、

メディアに出た時だけ売れる不安定な経営でなんとかしのいできた。

 


 

しかし、それもコロナで一変した。

ヨーロッパからの生地は止まり、

福島の縫製工場も稼働が止まり、

ついにオンラインの注文も止まった。

銀行や公庫から2000万円をかき集めた。

「この資金で立て直せる」

そう思っていた。

でも現実は違った。

いろんなことに手を出したが、どれもうまくはいかなかった。

じわじわと減っていく残高。

数字から目を逸らして、そのうちなんとかなるだろう、、と逃げ続けた。


でもある時、口座には80万円しか残っていなかった。

借金は2000万円。

残っているのは、80万円。

全身の血の気が引いていくのを感じた。

もうダメやんこれ…


冒頭のファミレスに行けなかったのは、ちょうどこの時だ。


 


 

そんな時でも、不安を忘れさせてくれるひとときがあった。

唯一の救いだったサウナだ。

サウナでととのった後だけは、少し前向きになれた。まだまだ挽回できそうな気がした。


更衣室で着替えていると、

みんなボクサーパンツを履き、またその上にジーパンを履いて、帰っていく。

「なんて、もったいないことを、、、」

ボクサーパンツなんて履いちゃったら、サウナ後のこの幸せな解放感が、台無しじゃないか!

通気性が良くて、ゴムで圧迫しない「ふんどし」なら、そのまましばらく快適なのに。

でも、ふんどしはハードルが高い。どれだけ熱弁しても広まらないだろう。

だったら。。。


「下着なし(ノーパン)でサッとはけてしまうズボンがあったら??」


ズボンの内側に、ふんどしの構造を取り入れたトランクス状のインナー。

これをガッチャンコできたら、下着なしで履ける構造になるのでは?


10年前に「ふんどしを広めよう!」と熱に冒されたのと全く同じ。

閃いたこのアイデアに、自分の経営者人生を賭けてみたい。

これでダメなら、いさぎよく「ごめんなさい=自己破産」しよう。

最後の80万円を、このアイデアに賭けた。

 


 


「なんか、中川が必死だから手を貸してやろう」

優しく手を差し伸べてくれたプロフェッショナルたちがいた。

ノーパンで履けるズボンを開発するにあたり、身の丈に合わないほどの優秀なチームができた。



ただ下着をくっつけただけじゃない。

ふんどしの良さもきちんと残しながら、それでいてお肌がデリケートな方でも安心して履ける。

もちろん生地も日本製。縫製も日本。


今考えても、なかなか無茶なアイデアと条件。

だけど、何度も試行錯誤してサンプルを作り直して、

ついに完成した。


最初のサンプルをサウナに精通する方々に持ち込んだ。

「これ、めちゃくちゃいいですね!広まると思います!」

半分お世辞のフィードバックを糧にして、軽自動車でひとり、茨城県から佐賀県まで全国のサウナを巡りながらゲリラ的にチラシを配り、応援を呼びかけた。


今思うと、サウナに入ろうとする人に、見ず知らずの男が突然

「サウナ後にノーパンで履けるズボンに興味ありませんか?」

と話しかけるんだから、それはさぞ怖かったと思う。

でも、サウナーの方は皆やさしくて、興味を持って耳を傾けてくれた。

「欲しいです!応援しますよ」の言葉に、涙がこぼれた。


初めてのMakuake(=クラウドファンディング)は、3月7日の「サウナの日」

しかも公開時間を11:37(いいサウナ)とした。

#実はノーパンです

というコピーの効果も相まって、

なんと応援購入金額は、1ヶ月で700万円超え。

全国の心優しいサウナーの皆さんが、期待してくれて背中を押してくれた。

残金80万円だった男が、これで最後と決めたアイデアで、1ヶ月で一気に730万円を作った。

奇跡みたいなことが起きた。

この時応援してくれた人の顔と名前は、今でもほとんど覚えている。

 


 

この挑戦を当初から一緒に支えてくれた人たちがいる。

福島の縫製工場「アブクマソーイング」。

「ととのうパンツ®︎」を最初の構想段階から何度も何度もとことん試作に付き合ってくれたのも、この工場の皆さんだった。

彼らは東日本大震災で大きな被害を受けながらも、縫製を続けてきた。

彼らと接する中で、僕は、モノづくりにおいて

「誰が」作ったのか。

をものすごく重要視するようになった。

やっぱり商品には、僕も含め、関わる人全員の背景やストーリーがきちんと宿る。と感じるようになったから。

これからも、同じ震災で人生が大きく変わった人たちと一緒に、このブランドを育てていきたい。

そう思った。

だから、彼らは僕にとっては、ただの取引先じゃない。

一緒にこのブランドを育てていく大切な仲間だ。

 


 

『ととのうパンツ®︎』は誕生から、少しずつラインナップを増やしてきた。

就寝用のショートパンツから始まり、同素材のロングパンツ。
ビジネスでも履けるシワの出ないキレイめパンツ。
冬用のフリースパンツ。
夏のアクティビティ用ショートパンツ。
そして、睡眠用のパジャマ。

下着なしで履ける衣類を【下着不要型衣類™️】と命名し、新しいカテゴリーとして少しずつ世に出してきた。

ありがたいことに

百貨店や空港でも販売させてもらい

グッドデザイン賞なども受賞した。

それでもまだ、ニッチな市場にいるという自覚がある。


「ノーパンで履けるズボン」

キャッチーではあるが、面白枠に片足を突っ込んだような、そんな歯痒さがある。


もっとメジャーに。もっと広く世に広めたい。

『脱ぐ睡眠™️』

『下着不要型衣類™️』

など、独自のジャンルを作って模索している途中だが、僕がプロダクトを経由して、どうしても広めたいのは、この(下着なしで過ごす)という、

【自分を大切にする時間を持つ習慣】だ。

ペルソナは、いつも自分。

流行りやニーズを一旦無視してでも、

あの時しんどかった自分に履かせたい!

そして今、自分が心から欲しい!と思うアイテムだけを作る。

そこに強いこだわりを持っている。

 


 

でも、

いつかは、面白枠から飛び出して、ニッチを飛び越えて、

“日常のど真ん中”で勝負したい。

そんな思いを持ちながら、ブランド立ち上げ当初から、ずっと構想を続けてきたものがある。


スウェットパンツだ。


誰もが一本は持っている。

家でも外でもいつでも履く。

どのブランドも必ずラインナップにある日常のど真ん中にある服。

もしそこに
独自の「下着不要型衣類™️」という考え方を入れることができたら??

これはもう、ニッチな商品じゃない。

一気に世の中に広がる可能性がある。

その機会をずっと狙っていた。

 


 

ただ、それは簡単なことじゃない。

スウェットパンツは、世の中に山ほどある。腐るほどある。

当たり前だけど、誰もがすでに2、3本は持ってる。

『ととのうパンツ®︎』がスウェットパンツを出すということは、

すなわち、レッドもレッド、真っ赤っかも真っ赤っかなレッドオーシャンに、

丸裸で挑戦することになるのだ。


中途半端なものは絶対に出せない。

『ととのうパンツ®︎』ならではの、快適性やこだわりをふんだんに詰め込んだ

「もうこれ以外履けない!」という人を続出させる必要がある。

劇薬じゃなきゃいけない。

そして何より、今、僕自身が「心から欲しい!」と思えるものじゃなきゃいけないのだ。


 


 

構想から4年。

何度も試作を作り、その度に作り直した。

納得がいかなくて一旦頓挫もした。

だけど、ついに和歌山県で、探し求めていた素材にも出会えた。

股の可動域を広めるための加工も初めて導入した。


気づけば、このスウェットパンツの開発だけで数百万円の費用を使っていた。

撮影など、形にするための費用も積み重なっていった。

小さな会社にとっては、かなり大きな投資となった。

中途半端なものだけは絶対に出せない。

ふんどしの開放感がありながら、

日常のあらゆる場面、しかもスポーツする時まで履きたくなるスウェットパンツ。


そして、ついに、

納得のいくものが、

完成した。


 


 

気づけば49歳になっていた。

今年、50歳を迎える。

こんな人生のはずじゃなかった。

もっとスマートでウハウハの雑誌とかでも取り上げられちゃう、かっこいい経営者になってたはずだったのに!、、、(バカ)


50歳。

普通なら、守りに入って当然の年齢かもしれない。

でも僕は、真逆だ。

ここで挑戦しないなら、

今まで何のためにやってきたんだよ、と思う。


 


 

15年前の3.11がきっかけで始まった「ふんどし」ブランド。

最初は、友人も知人も家族すら買ってくれなかった。

コロナを経て、サウナを経て、

「下着不要型衣類™️」という考え方が生まれた。

全国のたくさんのユーザーさんに支えられてなんとかここまでやれてこれた。


そして今。

僕はスウェットパンツで、

もう一段大きな市場に挑戦する。

今年50歳になる男が、

持っていたもの、積み上げたものを全部注ぎ込んで、

もう一度、大きな勝負を仕掛けるのだ。


 


 

3月11日

このスウェットパンツを公開する日は、どうしてもこの日にしたかった。

お涙頂戴なんてつもりはない。

ただ、

自分の人生が大きく変わった日。

仲間の人生が大きく変わった日。

その日に、

もう一度、新しい挑戦を始めたいと思った。



人生は、いつ終わるか分からない。

だからこそ、

本当にやりたいことをやろう。

やるべきことをやろう。

ただのスウェットパンツじゃない。

窮屈な下着を脱いで、心も身体もゆるめる。

何からも締め付けられない時間。

今、あなたに必要なのは、

そんな【自分をいたわる時間】のはず。

15年前の自分に、

心から提案したいスウェットパンツが、

やっとできたのだ。


 


 

借金2000万円。

残金80万円。

あの崖っぷちから始まったこのブランドは、

今もまだ、挑戦の途中だ。

4年かけて作った

ノーパンでも履けるスウェットパンツ。

3月11日(水)12:00

いよいよMakuakeで公開します。


クラウドファンディングとは残酷なもんで、

この初日で、このプロジェクトの運命が決まってしまう。

逆に初日に勢いがつくと、多くの人に届き、

また次の応援が連鎖していく。


もし少しでも

共感してもらえたなら、

もし少しでも

「そんなスウェットパンツなら履いてみたい!」と思ってもらえたなら、

どうか、初日、3月11日に、最初の一人目として応援してください。


まずは「お気に入り登録」を。

公開直後の最初の1時間の応援で、このプロジェクトの運命が決まります。

https://www.makuake.com/project/totonoupants2026/


人生を賭けた挑戦、一緒に見届けてもらえたら嬉しいです。

シェアでの応援も大歓迎です。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


『ととのうパンツ®︎』開発者
中川ケイジ


追伸

3/11(水)12:00公開。

今回、初日限定(12:00〜23:59)で使える1100円クーポンも用意しました。

是非、事前取得をこちらから↓

https://plus-charming.shop/blogs/news/makuake2026


SPECIAL THANKS

編集協力 桜口アサミ https://note.com/asami81

力を貸してくれてありがとう!

 

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【何事も1週間前がキモ】

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3/11(水)新作のスウェットパンツの先行予約開始まで、ちょうど残り1週間となった。 毎日、毎日、うるさいなーと思われるかもしれないが、とにかくこれを成功させなければならない。必死も必死。これに心血を注いできた。もはや命を賭けている。 もちろん自信のある商品ではあるけれど、「良い商品」だと自分だけが思っているだけかもしれなくて、それが問われる年に1度か2度の大勝負なのだ。 たった1...

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